パラボ40…に限った話ではなく、多分オビツ系ボディ全般だと思うのですが、いじってるととても膝が抜け落ちやすいです。
パラボ系(40、45、46等)はオビツ系の軸パーツを切断して短縮してるので、保持部分が短くなってるのだとも思いますが、
今回は、この膝を抜けにくく改造します。
1.どこが抜けるのか・どこを加工するのか
まずこれが、うちの子の足。パラボ40ボディです。
サクッと作業したので靴もニーソもはいたままですが。
足単体にすると、こう。
これが、ここで抜ける。
こうなる。
ももの部分だけボディ側に残って、膝に軸パーツがついた状態で落ちてくる。
ホントに軽く引っ張るだけでスポっとぬける。
結構よく動かしてると、非常に抜けやすくなり、普通に抱えてると足だけ落ちちゃったりしてすごい嫌な感じになる。
ので、加工します。
加工する部分は、抜け落ちてくる膝側ではなく、刺さってる側。
ももの部分の内部フレームです。
2.バラす
既に足単体にして膝を抜いている時点である程度バラしていますが、加工するために更にバラします。
2-1.股関節パーツを抜く
ももの内側に入っている股関節パーツを、膝側へ抜きます。
このパーツは押したり引っ張ったりするだけではそう簡単には取れませんので、ドライヤーで加熱してソフビを十分にやわらかくして、
股関節側から何か(ペンとか)で押して抜きます。
あんまり加熱しすぎたくもないので、具合を見ながら何度かトライします。
2-2.股関節パーツをバラす
頑張って抜いた股関節パーツを分解します。
膝側の軸受けにハマっているリングを引っ張って抜き、
ネジを2本はずせば、このようにパカッと割れます。
ここまでバラせばOKです。このパーツを加工していきます。
3.削る
バラした股関節パーツを加工していきます。といってもヤスリで削るだけです。
バラす過程で構造や抜けやすい原因がわかるかとおもいますが、上の画像の股関節パーツの半円を組み合わせてネジ止めした部分に膝の軸が刺さります。
つまり、軸が刺さる部分が構造的に元々割れているのです。
その割れている部分をリングで止めてはいますが、何度もぐりぐり膝を動かしているうちに、ちょっとずつ開いてくるのです。
抜けやすくて当然ですね。
しかし、半分に割れているのなら、その半円+半円の片側を少し薄くして、軸が刺さる部分の円の直径を小さくすることが出来ます。
というわけで今回の加工は、この部分を削ってすこーしだけ薄くします。
青く塗った部分を削ります。
削る量は目分量です。が、リングを入れてみて丁度スコスコになるぐらいに削ります。
削り終わったら綺麗にして元に戻してネジ止めするのですが、リングがスコスコになるぐらい削ってるので、保持力がなくなります。
なので、その辺の何らかの(ある程度保持力のある)テープを1巻貼り、その上にリングをはめます。
うちにはちょうど何故かスコッチのフィラメントテープがあったので、それを貼って丁度リングがギッチリはまるようにしました。
つまり、テープの厚み分削るということですね。
その辺は目分量で調整しながら削りましょう。
4.リングを二重にする
テープとリングだけでは、先端が少し余っていますので、ここに一工夫してみます。
ホームセンターで適当に買ってきた10cm単位切り売りシリコンホースを、ちょうどいい長さにカットしてリングの先にはめます。
たぶん内径7mm・外径10mmぐらいのサイズだった気がします。
切り売りで10cmだと安いので、適当に何種類も少しずつ買ってきて、一番ちょうど良さそうなのをはめました。
これで、ちょっと広がろうとしてもホースがバネの役割で戻ってくれる、気がしませんか?(弱気)
5.元に戻して完成
あとは組み立てるだけです。
またももをドライヤーで加熱して、股関節を押し込み、膝より下と合体させて、ボディに装着します。
膝をはめてる時に既に抜き差しがかたくなっているのに気づくと思います。
ちなみに、半装着状態の加工部をよーく見ると、これぐらい開いています。
つまりこれぐらいは少なくとも削っているということですね。
この加工で少なくとも勝手に足が落ちてくるような事はなくなると思いますが、
逆に締め付けがつよくなりすぎて、膝を抜こうとすると、股関節側に膝の軸が残ってしまう(=軸が膝から抜ける)ようになったりします。それが気になる人は、何度か試しながら少しずつ削っていくといいと思います。
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