5V 2A のACアダプタをいっぱい入手したので、ちょっと細工して、スマホとかタブレットとか用のUSB充電器にしてみました。
1.ACアダプタを入手
職場の倉庫を片付けてたら、廃棄する機器の山の中から5V 2AのACアダプタがいっぱいでてきました。
ぼく「いいモン見っけた!これ捨てるなら持って帰っていっすか?」
上司「はいはい好きにしw」
8個発掘したから全部持って帰ってきた。
スペック
UNIFIVEの 5V 2A のアダプタ。割りとどこにでもあるやつ。
2.USBの部分を買ってくる
セリアに売ってる「USBツインチャージャー」というのを買ってくる。
こういうやつ。
とりあえずある分買い占めてきた。あとケーブルも。
これはUSB1ポートを充電専用の2ポートにするだけの物体。
ただそれだけ?と思うかもしれないが、
USB-Aメス端子×2 + 端子が植わってる基板 + 箱 を全部ひっくるめて108円で割りとどこでも売ってるすぐれもの。わざわざ一個ずつ材料用意するより安いので、これをよくつかいます。
3.合体させる
USBツインチャージャー側の加工
これはピンが四カ所刺さってはまってるだけなので、ひっぱれば簡単にフタがスポッと抜ける。
そして、適当にはんだごてと吸い取り機で「挿す側」の端子をひっぺがす。
そうそう、裏を見ればわかると思うけど、地味に充電回路がちゃんと入ってる。
なので、スマホとかでも一応ちゃんと充電モードになってくれる。
このUSBツインチャージャーを使う理由の大部分が、これだったりする。
でも、百均レベルだけあって、全体的にハンダが適当なので、
そのまま使うメス端子×2の足とかもしっかりハンダしなおしておく。
シェルなんてハンダされてないので、そこにも盛り盛りしておく。
抜き差しが多くなるので、しっかりやっておかないと、ハンダじゃなくて基板側が割れる。(薄いので)
ACアダプタ側の加工
きって被覆をむく。おわり。
合体
元々オス端子が刺さってたところにぶっ刺してハンダするだけ。
完成!
ケーブルが1メートルぐらいあるUSB充電器ができました。
まずは適当にテスターとかで極性間違ってないことを確認してから、実際に機器が充電できるかチェックしておわり。
4.一体型タイプも作る
「USB充電器はケーブルじゃなくてACアダプタ一体型だろ」っていう向きもある。
せっかくいっぱいあるんだから、一体型にもしてみる。
ACアダプタをバラす
いつも液晶モニタバラしたりしてる道具をそのままつかって、ACアダプタをこじあける。
完全に四辺が溶着されてるタイプのACアダプタだと無理だけど、今回のは強く握ってみたら動いたので「割れる」と判断してパカっと。
ここでコンデンサ等の健康状態をチェックしておくとよい。
加工して合体
だいぶ端折るけど、ACアダプタの基板から線を引っこ抜き、別の線に差し替える。
ほんとは極性はちゃんとチェックしましょう。
でもこういうのは大抵、色できまっている。
色つきと黒や白(例えば赤と白、赤と黒、黄と黒)なら、必ず色ついてる方がプラスで、黒や白がマイナスだし、
白と黒なら必ず黒がマイナスだし、
両方黒で、片側に一本線が入っているなら、その線が入っている方がプラスだ。
あとは、挿す側端子を抜いたUSBツインチャージャーの、ケースの底に穴を開けてケーブルを通し、
強力両面テープでACアダプタに貼り付けつつ、分解したACアダプタを戻す。
あとは伸びてる配線をうまくとりまわして、基板にハンダしてフタを閉じれば完成。
5.5VのACアダプタを丁重に扱う
とりあえず今回は2個つくった。
スマホ用充電器って、買うと1000円近くするし、
急速充電対応!とか書いてる2A以上出力できるタイプのものって、1500円ぐらいすることが結構おおい。
安いやつも結構ありますけどね。
でも安物のUSBアダプタって、回路が適当だったり、部品が安物だったりして、よく壊れる。
別に「安物が壊れる」だけならいいんだけど、なにぶんスマホとかのお高い機器の電源回路に直結しちゃうモノだから、
壊れ方によっちゃスマホ側を道連れにして壊れる、なーんてこともすくなくない。
なら自作すんのもどうなのw って思うかもしんないけど、
作るときに配線がショートするような取り回しにさえしなければ、
こういうタイプの業務用機器の電力供給に使ってたようなACアダプタって、そこそこの余裕と堅牢性を持たされてる。
百均回路部分はまあアレだけど、ACアダプタ本体は安物の数百円の物体よりは遥かにしっかりしてると思うんですよ。
なので、ゴミ扱いされてたりしたら、汎用性が高いので積極的に保護していきたい。
あと6個あるけど、とりあえずまた暇なときにこしらえることにします。
6.おまけ(無印のジョイントタップ)
上の画像で見える謎のタップみたいなバー、実はコイツもUSB出力がついていたりする。1Aだけど。
これは、無印良品の「ジョイントタップ・コンセント4個口/USBポート2個口付」ってやつ。
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4547315833412
これ。
本来は、専用の延長コード(結構高い)を買って、それに刺して使うものなんだけど、
無印良品「ジョイントタップ・コンセント4個口/USBポート2個口付」を、カスタマイズする。 | 淡々と
このように、さらしるさんがぶった切ってたので、
「これだわ」と思って買ってきて即ぶった切った。
旅行とかの荷物の中で、延長コードを束ねてあるとかばんに入れるときにスペース食って邪魔くさいんだけど、
これなら荷物の隙間にスポっと一本満足バー。お気に入りです。
コメント
勉強になります。 昭和40年代の短波ラジオの時代のACアダプタから、最近のPCのACアダプタまで含めると、何十個ものACアダプタがあります。 捨てるのも勿体ないし、有効活用したいと思っていました。 たまにラジオライフの別冊の電子工作キットの特集号を買ったりします。
今回は兄(運輸業)が使っている業務用無線のハンデイ機のACアダプタの調子が悪い(断線か)ので分解修理することにしたのですが、ネジでなく接着剤でくっつけてあるので、カッターナイフでなく良い分解方法はないか、検索している最中に、このサイトに出くわしました。 今後とも宜しくお願いします。
参考になります。最近、同じ会社のACアダプターを購入しました(ジャンクで¥600!)。出力が2Aありますが、セリアのチャージャーは2Aの入力に耐えるのでしょうか?電気系に弱いので、すみません。
なかみしかけ